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加害者

飛び降り自殺。

あんなにも強くて、たのもしかったお前が、何故。
俺は、学校の屋上から下を見下ろした。
3階建ての学校。
高さはそんなにないはずなのに、10階建てのビルの上にいるように高く感じる。
塀を乗り越え下を見下ろした。

世界が一変する。

めまいと吐き気に襲われ、跪く。
考えたくもなかった。
でも、残像が消えない。
お前が下に倒れている、姿が。

学級委員で、誰からも好かれ、勉強もスポ-ツもできたお前。
そんなお前が俺の親友であることがとても誇りだった。
いつでも笑顔で、みんなの真ん中にいたお前。

闇があるなんて、思わせもしなかったお前。

俺達よりずっとずっと深い闇をもっていたなんて。
考えられなかった。

親友であると、俺が思っていただけだったのか。
なんて、浅はかな俺。
なにも言わなかったお前。
悲しみも苦しみもすべて自分の中でとどめていたのか。

目頭が熱くなる。

俺に残されたものは、お前の遺書。
あける勇気がなくて、あけられなかったお前の遺書。
怖かった。
あけたら、もうお前は戻ってこないと感じてしまうのが。
怖かった。

ポケットから遺書をとりだす。
逃げちゃいけない、お前の口癖だった。
あけなければ。
お前の最後の言葉を、胸に刻まなければ。

震える手で、封筒をあけた。
中の手紙は何度も書き直したかのようにしわくちゃだった。

俺、いじめをしていたんだ
殴ったり蹴ったりもしてたんだ
俺は汚い奴なんだ
××、俺達親友だよな?
もうなにもかも信じられなくなったよ
もうなにもかもに疲れてしまったよ
最後に××、お前だけには感謝したくてこの手紙を書いた
ありがとう
            -俺の親友へ感謝を込めて-

手紙のしわは、書き直したためではなく 涙の跡 だった。
俺の目から涙が止め処なく落ちていく。
いじめなんて、どこにでもあるものだと思っていた。
だからこそ、いじめで死ぬなんて考えられなかった。
それほど辛かったのか。
わかってやれなくて、ごめん。

俺は立ち上がり、涙を拭った。

もう戻ってこない、お前に。
もう俺の前に現れてくれない、お前に。

俺達はいつまでも親友だからな


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