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夕焼け

俺は毎日をどうやって過ごしているのだろうか。
いつも笑って、いつもふざけて、変に見えてないかな。
俺はいつも自分を「作って」いるんだ。
人付き合いの良い俺、笑いの絶えない俺、ボケている俺、すべてが「作り物」。
そんなのたぶん誰もわかりやしないと思う。
だって、そうやって何年も生きてきたんだから。
そして、これから先もずっとそうやって生きていくんだから。
俺は慣れているんだ。

「新城ぉ~、ボ-ッとしてないでさっさと帰ろうぜ。」
「あ、あぁ。ごめんごめん。」

俺は無意識に笑いかけた。自然に見えるように、ごく自然に見えるように。

「新城ってさ、いつも笑ってるよな。」
「そうかぁ?」
「あぁ。いつも笑ってる。ま、新城の笑顔結構好きだけどな。」
「男に言われたくないやい!!」

そして俺はまたボケる。冗談を言う。そして笑う。
笑っていないと、自分がどうにかなってしまいそうで怖かった。
なにをやらかすかわからない。なにをしでかすかわからない。
そんなの自分自身が怖かった。
自分が自分でいるために、笑っているのかもしれない。
自分をコントロ-ルできない。そんな小さな子供のような俺。
でも笑う。
なんでも無理にでも笑ってごまかす。嫌なことでも笑ってそのことをこなす。
我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢・・・
いつまでこうしてなければいけないのだろうか。
いつかこの細い糸が耐え切れなくなって切れる。
そんなのわかりきったことだけど、切れてはいけない。
そして自ら切ってもいけない。
切れてしまったらどうなるか、そんなの考えたくもない。
切れてしまったら、もう俺は生きていけない。ずっと我慢してきたすべてが崩れ落ちる。
切れる前に死んだほうがいいのではないか、と何度も考えた。
周りに迷惑をかけてはいけない。絶対に。絶対に。

「新城!また明日な!!」
「おう!」

夕焼け空の下。
久しぶりに俺は顔を上げて夕焼けを見てたたずんだ。
すごく綺麗な夕焼け。
考えていたことがすべて消えた。

そして、笑った

自分をコントロ-ルするわけでもなく。
ただ、ただ、笑った。
とても気持ちよかった。
自分で無理やり笑うのではなく本当に自然に笑えた。
「作り物」ではない。
その事実が俺にはとても嬉しかった。

-END-


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